終活ブームに伴いエンディングノートを書く人が増えていますが実際に葬儀の現場でそれがどのように活用されているかを知る人は意外に少なく私たち葬儀プランナーにとってエンディングノートは故人の想いを実現するための最強の設計図となります。ご遺族との打ち合わせでは故人の遺志が分からないために祭壇のデザインや遺影写真の選定で意見が割れてしまったりどの範囲まで参列者を呼ぶべきか悩んでしまったりすることが多々ありますがエンディングノートに具体的な希望が記されていればそれが決定的な指針となりご遺族の心理的な負担や迷いを大幅に減らすことができます。プランナーとしてはノートに書かれた内容をそのまま実行するだけでなくその背景にある故人の想いを汲み取りプロの視点を加えてより良い形にアレンジして提案することが求められます。例えば好きな曲としてジャズが挙げられていればBGMとして流すだけでなく式場入り口にジャズバーのような雰囲気のコーナーを作ってウェルカムドリンクを提供するなど想像力を膨らませて演出に取り入れることができます。またノートには事務的なことだけでなく家族への感謝のメッセージが綴られていることも多くそれを司会者が代読したり会葬礼状に引用したりすることで参列者の涙を誘う感動的なシーンを作り出すことも可能です。エンディングノートは単なる記録帳ではなくプランナーとご遺族をつなぐコミュニケーションツールでありそれを最大限に活用することで形式的な儀式を超えた心温まる葬儀を実現することができるのです。