私は葬儀社に入社して半年の新人プランナーですが先日担当させていただいたあるお葬式での出来事が今でも心に強く残っておりこの仕事の重みと尊さを改めて痛感させられました。その案件は突然ご主人を亡くされた奥様からのご依頼で若くして伴侶を失った悲しみは深く打ち合わせの最中も涙が止まらず言葉を詰まらせてしまう場面が何度もあり私はどう声をかければ良いのか分からずただ黙ってハンカチを差し出すことしかできませんでした。先輩からはプロとして感情に流されずに進行を管理することが大切だと教わっていましたが目の前で崩れ落ちそうな奥様を見ていると事務的な確認事項を口にするのがためらわれそれでも式の準備は進めなければならないというジレンマに苦しみました。そんな中で奥様がぽつりと主人は海が好きだったと呟いたのを聞き私は祭壇に波をイメージした青い花を飾ることやBGMに波音を入れることを提案したところ奥様は初めて少しだけ表情を緩めてそれがいいわと仰ってくださいました。式当日祭壇を見た奥様がこれならあの日見た海と同じねと涙ながらに微笑んでくださった瞬間私は張り詰めていた緊張が解けると同時に自分の提案が少しでも救いになったことに安堵し不覚にももらい泣きをしてしまいました。出棺の際にご主人のお顔を見てありがとうと何度も呼びかける奥様の姿を見て私はこれがお別れを手伝うということなのだと理解し単に式を取り仕切るだけでなく残された人が前に進むための儀式を共に作り上げることが私たちの役割なのだと深く心に刻みました。あの日流した涙は悲しみだけではなくご遺族の想いに触れた感動と自分の無力さそしてこれからもっと成長して一人前のプランナーになりたいという決意の涙でもありこの経験を糧に私はこれからもご遺族一人ひとりに真摯に向き合っていきたいと強く思っています。