無宗教葬で試される葬儀プランナーの提案力
近年増加傾向にある無宗教葬やお別れの会は特定の宗教儀礼にとらわれない自由な形式が魅力ですが決まった式次第が存在しないため成功するかどうかは担当する葬儀プランナーの企画力と提案力に大きく依存することになります。読経や焼香といった定番の流れがない分どのようなコンテンツで時間を構成し故人を偲ぶ場を作るかをゼロから構築する必要がありプランナーはご遺族へのヒアリングを通じて故人の人生や人柄を深く掘り下げそこから最適なテーマや演出を導き出さなければなりません。例えば音楽が好きだった故人のために生演奏を取り入れた音楽葬を提案したり故人が愛用していた品々を展示するメモリアルコーナーを設けたりあるいは参列者全員で献花を行いながら一人ずつメッセージを捧げる時間を設けたりとアイデア次第でその可能性は無限に広がります。しかし自由であるということは逆に言えば指針がないということでもありご遺族が何をすれば良いか分からず戸惑ってしまうことも多いためプランナーは具体的な事例や選択肢を提示しながらご遺族のイメージを具体化していくリード役を務める必要があります。また無宗教葬であっても参列者の中には伝統的な形式を重んじる方がいらっしゃる場合があるためそうした方々への配慮として献花の作法を分かりやすく案内したり式の進行に厳粛さを保つ工夫を凝らしたりするバランス感覚も求められます。無宗教葬はご遺族とプランナーが二人三脚で作り上げる唯一無二のセレモニーでありプランナーにとっては自身のクリエイティビティと構成力が試される難易度の高い案件であると同時に故人らしさを最大限に表現できるやりがいのある仕事でもあります。